セックスフラッシュと呼ばれる現象を知って、興味を惹かれる人が増えてきています。

性交時に起こるある種の神秘的な体験としてセックスフラッシュに関する話題は特に海外を中心に盛り上がりを見せており、日本でもそれを聞いて「試してみたい」「実際にどんな現象なのかを知りたい」というニーズは急速に高まっていると言えるでしょう。

しかし日本国内ではまだまだセックスフラッシュについての理解は進んでいないため、正しい知識を調べるだけでも苦労する状況となっています。

この記事ではセックスライフに関する記事に詳しいベテランライターの視点で、どこよりもわかりやすいセックスフラッシュについての情報をまとめています。
実際に試すメリットとデメリットもわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

筆者：恋メモH 性活編集部

人間の三大欲求の一つ「性欲」を満たす方法を追求するエロティシズム愛好家たちが、知識と洞察を共有し、より充実感のある性生活を築くお手伝いをします。

セックスフラッシュとはどんな現象？

まずはセックスフラッシュと呼ばれている現象がどんなものなのかについて、基本的な知識を紹介していきましょう。
ただし海外からの翻訳に頼る部分が大きいため、日本国内で閲覧できる情報には少々偏りが見られます。
その部分も考慮しながらの説明となるので、注意深く参照してみてください。

性的興奮によって起こる「紅潮」を意味する言葉

セックスフラッシュは性的興奮によって起こる体の紅潮を意味する言葉です。
つまり閃光の方のFlashではなく赤面・紅潮を意味するFlushで「Sex Flush」とするのが正しい英語表記となります。

日本語のネット記事ではよく「女の子がイクときに体の一部が赤くなる現象」とだけ解説されていますが、海外ではもっと広い範囲で使われています。

• 『Flushing (physiology)』（Wikipedia英語版『紅潮（生理学）』）
• 『What’s a Sex Flush?』

上記の英語記事を翻訳して読んでみると、海外においてセックスフラッシュ現象は科学的に詳しく研究されているテーマであることがわかります。
海外では性的興奮によって血流が促進されて肌が赤く火照ること全般をセックスフラッシュと呼び、特に女性のオーガズムに限定されているわけではない点は押さえておくべきでしょう。

紅潮する部位については男は腹部から胸・背中・腕へと上がっていくことが多く、女は乳房の下側から上半身・顔へと広がっていき最後は全身にまで及ぶことがあるとの研究もあります。
また女性の場合は紅潮がまず斑点のようにまばらに起こり、それが徐々に大きく広がっていくケースも見られます。
一見すると何かの疾患にも見えるのでパートナーを驚かせてしまうこともありますが、健康上は特に問題ない自然な現象とされているので安心しましょう。

個人差によって起きやすさは異なる

セックスフラッシュ現象は女性の50～75％、男性の25％ほどに発生するとされています。
ただしこれは女性の方が性的に興奮しやすいとかオーガズムを感じやすいという意味ではありません。
女性は男性よりも肌が薄いので血行の変化が肌を透き通って現れやすい、というのが男女差の主な理由であろうと考えられています。
つまり紅潮が確認できない場合でも単に肌色や筋肉・脂肪に阻まれているだけで、実際には内部で同じような反応を起こしているとも言えるでしょう。

逆に言うとセックスフラッシュとは本来は他人が確かめることのできない性的な興奮や快感を見た目で判断できる、きわめて貴重な機会ということになります。
肌の色素が薄めで興奮が体表に出やすい相手であるといった条件はありますが、パートナーの体がどのように紅潮していくかを見極めていくことで相手に与える快感をよりコントロールしやすくなるのは間違いないでしょう。

性交時の演技を見抜く切り札になる

セックスフラッシュはあくまで快感を受けた反応としての現象なので、それ自体に何かメリットがあるというわけではありません。
ただし見た目で快感の有無を確認できることによって、パートナーの演技を見抜く切り札として作用することはあり得るでしょう。

体の紅潮は生理現象であり、演技でカバーすることのできない領域になります。
相手が本当に感じているのかどうかわからないとき、重要な手がかりが増えることには大きな意味が出てくるはずです。
もちろん相手の快感をさらに深めていく道筋を見つけることにも繋がるので、長年のパートナーとのマンネリを解消するきっかけにもできるでしょう。

セックスフラッシュと相手の快感を見分けるポイント5選

ここからは女性パートナーに快楽を与えることを前提にした、セックスフラッシュの確認方法を解説していきます。

とはいえ体が紅潮する現象に限っては単純に目で見て判断する以外の方法はないので、ここではセックスフラッシュに付随してよく起こる性的反応についても合わせて5つ紹介していきましょう。

以下の5つのポイントを意識してパートナーの反応を探っていくだけで、お互いの性生活の満足度は確実に向上します。

1.赤い斑点状の紅潮はわかりやすい

赤い斑点状の紅潮が起こるのは一部の人に限られます。
しかしセックスフラッシュを代表する現象であることから、これが起こる相手に対しては快感の判断が比較的つきやすいと言えるでしょう。

女性の場合、斑点状の紅潮が起こるのは主に乳房の下辺りから首筋にかけてが多いとされています。
ただし個人差もあるので、どの場所にフラッシュが起きるのかについては個別に慎重な観察を進めることが重要です。
肌の薄い部分には紅潮が目立ちやすいので、相手の体型や肌の濃さも考慮に入れながらチェックするようにしてみてください。

2.発汗や火照りは運動によるものとの違いに注意

性的興奮状態に入ると、多くの人は普段よりも汗をかき体温も上昇します。
ただしこうした変化は普通の運動でも起こることは言うまでもありいません。
セックス中に体位を頻繁に変えたり、特殊なプレイで部屋中を動き回ったりするとそれだけで息も上がり体温も上昇してしまいます。
そうした運動による高揚をセックスフラッシュの一種と勘違いしてしまうと、パートナーとの気持ちに大きなズレを生むことにも繋がりかねません。

性的な反応による紅潮を見逃したくないのであれば、そもそもパートナーをあまり動かない形でプレイを進めることを考えるべきでしょう。
相手をベッドに寝かせて自分は攻めに徹し、性的な興奮以外では体温上昇や息切れが起こりにくい状態をあらかじめ作っておくと相手の反応を正しく理解できるようになります。

3.性器の反応も合わせてチェック

血流の増大は性器に血を送り込み膨張を促します。
ペニスの勃起は誰からもわかりやすい反応と言えますが、実は女性器も同じように血液の流れによって変化を起こす部分があるので見逃さないようにしておきましょう。

一般的によく起こるのは膣壁が黒ずんで見えてきたり、クリトリスが肥大し敏感になる現象です。

愛液の分泌とも合わせて女性の反応としては非常にわかりやすい部類に入るので、皮膚の紅潮が確認しづらい場合には重要な判断材料となります。

ただすべての人体が同じように反応するというわけではなく、心では十分に興奮しているのに体にはあまり反応が見られないケースもあります。
逆に気持ちでは嫌がっているのに体が防衛本能で反応してしまっているケースもあるので、男女を問わず性器の様子だけを頼りに相手の本心を探るのは危険と言えるでしょう。

4.全身の痙攣や脱力が起こることも

オーガズムに達すると全身の痙攣や脱力、激しいときには失神を起こす場合があります。
膣痙攣とも多少関連がありますが、快楽によって起きる膣の動きと医学的な膣痙攣は別のものなので混合しないように気をつけましょう。

簡単に説明すると性交中に挿入したペニスが抜けなくなってしまったり、そもそも挿入不能になるほど膣が収縮してしまうのが医学的な膣痙攣です。

フィクションではイキ過ぎたあとにペニスが抜けなくなってしまうような描写も見られますが、基本的に原因は別にあるものなので快感を追求することと膣痙攣リスクにはあまり因果関係はないと思っていいでしょう。

またセックスフラッシュのように意図的な再現ができない反応とは違い、痙攣や脱力はある程度は演技で再現可能な点にも注意しましょう。
もちろんプロのAV女優並みの演技ができる人は僅かだと思われますが、それでも最近はそうしたプロの動画を見て巧みにパートナーを騙してみせる女性は増加傾向にあります。
特に絶頂のサインとして足先をピンと伸ばしたりオーガズム後の余韻を味わっているかのように放心してみせるのは、意外と簡単で見破るのも難しい演技の代表格なので鵜呑みのするのは厳禁です。

5.行為後のクールダウンも確認しておく

セックスフラッシュは行為の真っ最中ではなく、終わったあとに起こることもあります。
男性の方が果ててしまっても女性の興奮状態はゆっくり継続していることはよくあるので、そうしたクールダウン中の変化にも気を配っておくようにしましょう。

通常セックス時の体の火照りはオーガズムに達すると急速に落ち着いていき、その過程でセックスフラッシュも消えていくことになります。
ただ体質や気分の高揚がなかなか収まらないときには2時間以上も紅潮が消えないケースも報告されているので、クールダウンは少し余裕を持って行うようにしましょう。

顔や首元に赤みが残ってしまっていると外に出ることも難しいので、特にラブホテルでセックスフラッシュを起こすほど激しいプレイをしたあとは女性への気遣いは必須です。

セックスフラッシュのメリット・デメリットとまとめ

セックスフラッシュ現象について知っておくことは性生活のさらなる充実に繋がります。
しかし自然な生理現象であることからメリットばかりではなくデメリットもあることに注目しておくことも重要になってくるでしょう。

具体的には以下のようなメリット・デメリットへの備えをしておくことが肝心です。

セックスフラッシュのメリット

• 演技のない本物の快感を相互に確認できる
• オーガズムへの誘導をしやすくなる
• パートナーの変化を見て征服欲や嗜虐心を満たせる

セックスフラッシュのデメリット

• 狙って再現することが難しい
• 過剰な攻め方を誘発してしまう恐れがある
• プレイ後も反応が残り続けることがある

性的な快感を得ている印が肉体にはっきりと現れることにはある意味で「ゲームクリアの証」を獲得するような別種の快感があります。
紅潮を起こしている側より快感を与えている側にこそ満たされる要素が多いとすら言えるので、その点ではプレイの方向性を決めてくれる効果を期待することもできるでしょう。

ただし相手をイかせることにばかり夢中になってしまうとプレイ内容が乱暴になりお互いの気持ちがすれ違いやすくなるように、セックスフラッシュもそれを狙っていってしまうと悪影響の方が大きくなります。
そもそも単純なオーガズムや潮吹きよりも個人差が激しい現象であるため、どんなにテクニックを駆使したとしても見返りはほとんどありません。

また健康に問題はなくとも肉体が紅潮している時点で負担がかかっていることは事実なので、快感の証だからといってそれを肯定的に捉えるかどうかにもやはり個人差は出てくるでしょう。
少なくとも、相手が本気で嫌がったり恥ずかしがっているなら無理をしないことが大切です。