精子をお腹に外出しすれば安全?妊娠のリスクはある?
PR更新日: 2024年05月29日 SEX
アダルトビデオなどで、セックスの際にコンドームを付けずにペニスを女優さんの膣内に挿入し、最後に女の子のお腹に精液を振りかけるシーンがよくあります。
女の子の中で射精していないので妊娠させてしまうリスクが無いようにも見えます。
でも本当にそうでしょうか?
この記事ではゴムなし外出しセックスの妊娠リスクについてお伝えします。
アダルトビデオやアダルト漫画の弊害
コンドームを付けずに生で挿入する生セックス。経験者なら分かるかと思いますが、本当に気持ち良いです。
ですが、生セックスには様々なリスクが伴います。大きなリスクとしては女の子の妊娠と性行為感染症です。とくに妊娠は女の子の体に多大な負担を与えるだけでなく、人生そのものにも非常に大きな影響を与えます。
望まない妊娠を避けるためにはコンドームを利用することが一番簡単かつ重要です。
ですが、アダルトビデオやアダルト漫画等で、男性がセックスの際にコンドームを付けずペニスを挿入し、最後に女の子のお腹に精液を振りかけるシーンがよくあります。
あるいは、「中に出さないから生で入れさせて」とお願いしてくる男もいます。
女の子の中で射精していないので妊娠させてしまうリスクが無いようにも見えます。これが避妊だと言わんばかりの描きようですが、本当に妊娠の危険はないのか解説します。
妊娠に至る流れ
この記事を読む方の中には、さすがに「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる。」などと考えている方はいないと思います。
健康な男女が自然妊娠を目指す場合、性行為をします。そして、男性は女性の膣内で射精し、女性の膣内に精液を送り込みます。
送り込まれた精液には精子が億単位で含まれており、この精子が排卵された卵子目掛けて熾烈な競争を展開します。
そして最後は、たった一つの精子と卵子が受精して受精卵になり、この受精卵がやがて赤ちゃんになります。
つまり、精子が膣内に侵入しなければそもそも妊娠しませんし、できません。
このように書くと、「じゃあ、膣内で射精しなかったら精子は卵子に遭遇できないから大丈夫じゃん!やったね!生エッチ楽しもう!」となりそうなものですが、残念ながらそういうものではありません。
中出ししなければ大丈夫か?
我慢汁の精子
精子が女性の膣内に侵入しなければ、卵子と遭遇し受精することはあり得ないわけです。精子が含まれているのは精液なわけですから、膣内で射精しなければ大丈夫なように思えます。
ですが、実は違います。
オナニーで射精する前、勃起状態のペニスの尿道口から、尿ではない透明のサラサラ~やや粘性のある液体(体質やその時の体調などによっても変わります)が流れているのに気づいたことがあるかと思います。
これは俗に我慢汁などとも呼ばれているカウパー腺液で、射精の際に精液が流れやすくするためのものとも言われています。
実はこの我慢汁にも精液に比べればはるかに少ない量ですが、精子が混じっています。
勃起したペニスを膣内に挿入した状態だけでも、分かりにくいだけで我慢汁は流れ出ています。
したがって、妊娠させる確率は低いにしても、我慢汁に含まれる精子が女の子の体内で卵子と受精しうることは考慮せねばなりません。
そのため、精子をお腹に外出しすれば安全? 妊娠のリスクはある? の問いに対する答えは、安全ではなく妊娠のリスクはあるという答えになります。
精液の膣口接触
我慢汁とは別の観点からも懸念があります。
射精する際、女の子のお腹に出すと、場合によっては女性器に近い場所にかかってしまうことがあります。
精液の量は体調や前回の射精からどれぐらい時間が経過しているかによっても変わってきますが、久しぶりの射精でいっぱい出た場合、あらぬ方向に流れてしまうことがあります。
最初は安定していても、女性が体を動かした際に流れてしまうこともあります。
精液が膣口に触れてしまうと、精液内に含まれる精子は、膣内へとどんどん遡上していきます。
そして精子たちは己の存在意義を果たすべく熾烈な競争を勝手に始めてしまいます。その結果、妊娠してしまうことも考えられます。
AVは現実と区別しないと
ここまで読んで、「いやいやAVでも普通に多くの女優さん相手に生挿入・外出ししているじゃん!」と言いたくなる人もいるかもしれません(男性が多いかも)。
ですが、AVはあくまでフィクションです。
妊娠のリスクがあればちゃんと女優さんは経口避妊薬を服用しています。AVでよく見かけるから大丈夫というものではないのです。
また、モザイクで確認しにくいですが、挿入中はコンドームを使用ていて、最後の射精する直前に膣内から引き抜いて女の子のお腹の上にペニスを向ける際にこっそりコンドームを外していることもよく見られます。
AVは視聴者(主に男性)の性的欲求を満たすためのもので、彼女等との実際の性生活の参考にはあまりなりません。
決して多くの女性が望んでいるセックスの内容とは限らないからです。
実際、AVを参考にしてセックスする男性の評価は必ずしも良くありません。その点を男性諸氏は肝に銘じておかねばなりません。
避妊がしたければコンドームか経口避妊薬で
はっきり申し上げて、生セックスをすれば、中出しはもちろんのこと、女の子のお腹の上に射精しても、妊娠のリスクが付きまといます。
セックスはしたいが妊娠は困るというのであれば、ありきたりですがコンドームを利用するか経口避妊薬を利用するしかありません。このうち、コンドームが一番手軽で費用も身体的な負担もありません。
コンドームは現在様々な種類のものが出ていますが、コンドームなしと同じような感触が楽しみたいのであれば、0.001㎜を標榜している商品がおすすめです。
サガミやオカモトといったメーカーが製造しています。ちなみに、0.001㎜を標榜している商品は、一般的なコンドームより価格はやや高めです。
経口避妊薬は定期的に飲み続けるタイプ(低用量ピル)と避妊失敗時に服用を前提とした中用量ピルがあります。
いずれにしても、医師の処方箋が必要ですし、体が薬に慣れるまでは体調面で辛い場合もあります。
経口避妊薬の服用はコンドームのように極端に安価で簡易ではありませんが、男性に全てをゆだねてしまうコンドームと違い、女性の意向のみで女性が主体的に対応できるというメリットがあります。
ただし、性感染症の予防はできない点は気を付けなければなりません。
まとめ
コンドームを使わない生セックスは直接性器同士、粘膜同士が触れ合うことから非常に気持ちの良いものです。やりたいと思う人も多いと思います。
生で挿入しても中に出さなきゃ大丈夫だろうと安易に思っている人も現実にいます。
AVやエロ漫画のシーンからも、女の子の中で射精していないので妊娠させてしまうリスクが無いようにも見えます。
ですが実際は、我慢汁に含まれるごく少量の精子によって妊娠してしまったり、精液が膣口に触れてしまうという事故で妊娠のリスクを抱えてしまうこともままあります。
そのため、妊娠を望まない状態でセックスをするならば、コンドームを利用するか経口避妊薬を利用しましょう。
また、中に出さないから生でエッチしたいと言う男は、まじめに避妊を考えていないと思っていいでしょう。
そういった男には気を付けなければなりません。
男性諸氏は、AVの内容は決して多くの女性が望んでいるセックスの内容とは限らない点、AVを参考にしてセックスする男性の評価は必ずしも良くない点、AVやエロ漫画の情報が必ずしも正しいわけではない点を肝に銘じておかねばなりません。
そのうえで妊娠は嫌だが生の感触が楽しみたいという方は、0.001㎜を標榜しているコンドームを使用することをおすすめします。