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近親相姦の危険性とは?タブーとされる倫理的・法律的・遺伝的な問題を徹底解説

投稿日: 2020年11月16日

娘と父 近親相姦

近親相姦。エロ漫画やアダルトビデオなどでは、よく見かけるタイトルですね。でも実際は、日本の憲法では3親等以内の近親婚は禁止されていますし、近親相姦も禁止されています。それはなぜなのか。
本記事では、倫理的な問題、法律的な問題、遺伝的な問題という3つの観点から、近親相姦の危険性を徹底的に解説していきます。

近親相姦の遺伝的な問題

まず、遺伝的な問題という観点から、近親相姦を考えていきたいと思います。

近親相姦がインセスト・タブーであることは、人類社会で共通認識だと考えられています。現代の生物を対象とした研究結果でも、人間以外にも、多くの動物が、近親交配をできるだけ避けようとすることがわかっています。
植物でさえも、オシベとメシベの成熟のタイミングをずらして、自分のめしべに自分の雄しべから出た花粉で受粉をしてしまう、自家受粉を避けているということもわかってきています。植物によっては自家受粉するものももちろんありますが、あまり多くはないようです。

植物ですら避けているこの近親交配は、生物学的には有害とされる、劣性遺伝子(遺伝子には優性の遺伝子と劣性の遺伝子があり、優性の遺伝子の方が出現しやすい。)が結合する可能性を高めてしまうために、本来ならば出現しないはずの種の出現を積極的に進めてしまうこととなり、結果的にその種の存続を危うくする危険性があるものと考えられています。
ですから、人間が近親相姦をできるだけ避けようとするのは、私たち人間の本能に刻み込まれたメカニズムだと考えるのが、おそらくは一番自然です。

では、具体的に、近親相姦で生まれた子どもは、どれほど遺伝的に不都合が生じてしまうのかについて、研究があるのでご紹介したいと思います。

2002年にチェコスロバキアで、近親相姦によって出生したこどもたちを対象にした調査が行なわれました。その結果は驚くべきものでした。
この調査に関しては、具体的な数値が出ているのですが、いわゆる兄弟姉妹関係もしくは親子関係といわれる第一度の近親者間で生まれた子の約半数、具体的な数値を上げると約53パーセントは、何らかの先天的な異常や障害を持って生まれてくるという結果でした。具体的には、重度知的障害や肢体不自由などの先天性異常や、産後間もなく死亡してしまうほどの重度重篤の疾病を持って生まれた新生児は42%にのぼりました。ほかにも軽度の知的障がいを持って生まれてくる新生児は11%を占めていたという結果があります。
確かに、これほどの高い確率で生まれてくるのであれば、遺伝学など知りもしない時代の人々であったとしても、近親相姦の危険性に気づくことは容易にできたと思われます。

また、古代ローマの貴族階級の間では、異なる家系の人間と結婚することによって、その一家の財産が分散してしまったり、権力を継承する場面において、政治的な混乱が生じたりするのを避けるために、近親婚が奨励されていた時代がありました。
同様のことは、実は中世のヨーロッパの貴族の間でも、同じような理由で、兄弟や親せきなどの間で近親婚が多く行われていたというのは歴史的な事実なのですが、その結果として、劣性遺伝子にしか乗らないはずの血友病の遺伝子が何代にもわたって継承されてしまい、結果的に血友病がヨーロッパの貴族だけの病気などと誤解された過去も作り上げてしまっています。

遺伝的な観点からの結論をお伝えするのであれば、近親相姦が遺伝的に”よくない”のは過去の歴史を紐解くと火を見るより明らかです。

近親相姦の倫理的な問題

倫理 シンボル

次に倫理的な問題です。
倫理的な問題は、遺伝の問題とリンクする部分があります。胞子で生殖する生き物や、近親婚が当たり前になってしまっている比較的下等な生態系的順位にいる昆虫などは、一斉に大量の子を産みます。それはなぜかというと下手な鉄砲数打てば当たるからです。

また、これは最近多いのですが、純血種を残したいがゆえに、犬や猫などの動物で近親交配をさせる例が多いですが、子の異常がどうしても多くなるので、販売できるほどの量を確保しなくてはならないとなると、かなりの回数の交配を、かなり早い時期から始めなくてはならなくなります。
たとえば犬だと、早いブリーダーさんだと生後8か月から交配をさせるそうなのですが、人間に換算すると14歳とかそんなもんです。源氏物語だって、光源氏は13歳で義理の母親とセックスしたじゃないかと言われたらそれまでですが、中学生同士のきょうだいがバンバンセックスしてバンバン子供を産んで、と考えたとき、まだ身体的には未発達な若い兄弟にそんなに子供を産ませていいものかと考えてしまいます。
やはりイヌでも、近親交配を繰り返すと異常が増えるそうです。また、わかりやすい異常がなくても体が弱かったり育てにくかったりはするようです。

全く個人的な意見を添えさせていただくと、兄弟とのセックスは考えられません。いやです…親はもっと嫌です。倫理観とかではなく生理的に無理。それは、教育によるものではなく持って生まれたもののような気がします。やっぱり遺伝的に回避するようにあらかじめプログラムされているのではないかと思ってしまいます。
リチャード・ドーキンス風に言うのであれば、私たちが感じている倫理的な感覚は、実は遺伝子によって操作されているのかもしれません。

近親相姦の法律的な問題

法律 シンボル

最後に法律的な問題です。
実は日本の法律では、ご存じの通り近親者の婚姻は法律で禁止されているのですが、強姦など、本人の意思や権利を著しく妨害するものでない限りは、近親相姦そのものは違法行為ではないのです。
大日本帝国憲法時代は、ドイツの法律を参考にしていたので、近親相姦そのものが禁止でした。(ちなみにドイツは今でも禁止です。)ところが第二次大戦が終わった後に制定された日本国憲法ではこの条項は廃止されました。
ですから、近親相姦そのものは禁止ではありませんし、近親相姦によって子を作ることも禁止されていません。
ただ、両親が法律上結婚することはできませんので、生まれてきた子供は、非嫡出子の扱いを受けます。昔風の言い方をするのであれば私生児です。これが倫理的にどうなのか、というところは倫理的な問題に入れるべきだったのかもしれません。

子どもの権利は最近ではかなり手厚くなってきているので、非嫡出子だったからと言って、子供の権利が侵害されるわけではありませんが、基本的にはタブー視されている近親相姦の結果として自分が生まれてきたと知ったとしたら、子供はかなり衝撃を受けるでしょうし、口さがない世間の皆様がその子供に対してどのような対応をするのかは想像に難くありません。
そのことを考えると、いくら法律的に問題がないからと言って、安易に近親相姦によって子を設けるのはお勧めできません。

また、母子手帳の父の欄に、近親婚の場合記入してくれない自治体もあるとの情報もあります。世間体・非嫡出子ゆえの不都合、世間からの冷たい仕打ちを考えると、どんなに兄弟姉妹が愛し合っていたとしても、日本で子を作ることはお勧めできません。

結論

遺伝的・倫理的・法律的に近親相姦をお勧めできない理由について記事を書かせていただきました。

近親相姦でどうしても子供を作って、家庭を持って堂々と暮らしたいということであれば、近親相姦が合法の国に移ることも検討なさってもいいのかもしれません。
現時点においては、チェコ・ロシア・ルーマニアには近親結婚を禁止する法律はありません。言葉の壁さえ乗り越えられれば、その国で心穏やかに暮らすのももしかしたら有りなのかもしれません。

ただ、リスクが高いことは頭のどこかにいつも置いておいてくださいね。

異父兄弟が愛し合って子供ができた場合であっても、婚姻は出来ないので、非嫡出子になりますね。
なお、罰則等はありません。