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風俗に性病はつきもの?風俗嬢やデリヘル嬢の感染事情を元ソープ嬢が公開

PR更新日: 2023年09月28日

性病の感染予防にコンドームを渡す

「性のデフレ化」と囁かれる現代、借金等やむを得ない事情から気軽なお小遣い稼ぎまで様々な理由を持ち風俗勤務を選択する女性が増えた今、軽視されがちになってきた性病リスクは風俗で勤務するにあたり目を背けられないことだが、果たしてそのリスクの高さはどれほどのもので、どのような対策のもと嬢達は接客をしていくのだろうか?

筆者はデリヘル、ソープランド、オナクラでの勤務経験を持つが、同業者から聞くその他店舗との事情も照らし合わせ、風俗嬢やデリヘル嬢の感染事情をお伝えしたいと思う。

恋メモH 風俗編集部

筆者:恋メモH 風俗編集部

風俗行脚を続けて20年以上の風俗王(自称)をはじめ、現役の風俗嬢、ホスト、キャバクラ店長、メンエスオーナーたちが業界の裏情報まで包み隠さず明かします。

業種別の性病感染リスク

性病に感染した女性

まず「性病」と聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか?
筆者の感覚では、おそらくこれは素人(風俗勤務経験のない女性)と嬢では違う回答になることが想像できる。
素人の頃の筆者は「エイズ」というワードが真っ先に浮かんでいた。
が、風俗勤務を経た現在は「クラミジア」が先に浮かぶ。
これは、クラミジアが最も感染率が高く年単位で風俗勤務をしている女性ならば一度は患ったことのある女性が大半だろうと考えられるほどに身近と言えるからだ。

しかし、一口に風俗勤務と言ってもその業種は幅広く、素人の女性はピンとこないものが多いことだろう。

風俗の中で最も店舗数が多くメジャーなものはデリヘルだが、デリヘル、ホテヘル、箱ヘル、ソープランド、ピンサロ、オナクラ…これらのサービス内容の違いは意外と知られていない。

デリヘル、ホテヘル、箱ヘル等、基本的に「ヘルス」と名のつくものは店舗型か派遣型か受付型かなど要するに「場所」に違いがあるのだが、内容は同じと考えて良いだろう。
本番、いわゆる挿入がなくフェラチオや素股といった擬似行為でサービスを提供する。
店舗によって厳しさは変わるがサービスの詳細は嬢に任せている店が多く、店が「基本サービス」として掲げている項目があっても「やるかやらないかはその場の雰囲気と嬢次第」とされていることが多いのが意外と知られていない事実である。

他の業種でも同じで、業界全体で見ると「嬢次第」となることが意外にも多いのである。

ソープランドは「入浴」と「本番」が基本サービスと言えるのだが、それ以外はやはり嬢に託されているため、中にはキスすらしない嬢も多いという話を筆者はしばしばお客様から聞いて驚かされたことがある。

ヘルスとソープを比較してみると、本番までするソープの方が一見サービスがハードでリスクが高いように見えるが一概には言えない。

何故なら、挿入の代わりに行う「素股」はコンドームの装着なしに行う「生素股」が主流のため、ソープランドの「ゴム本番」よりもリスクが高いのである。

筆者が働いたことのあるデリヘルではゴム素股も許容されていたが、その許容はあくまで店側の許容であり、実際接客でコンドームを着けると、コンドームを着ける=本番であると誤解するお客様が大半であり、また、ゴム素股は刺激が弱く射精まで到達するのが難しく、結局他のサービスが必要になるため、ヘルスでのコンドーム装着はあまり現実的ではないと言える。

「素股自体をしない」という女性もヘルスには意外といるのだが、その場合は「口内発射」が主流となる。

見落としがちなのだが、実は喉の粘膜と精液の接触は感染リスクが高く、これもゴム本番の方がよっぽど安全であると言える。

更にピンサロは口内発射主流に加えて、シャワーがないという致命的な欠点もあり、手拭きで拭いただけの不潔な男性器を扱うことになるため、性病リスクだけでなく嬢側の精神面での消耗も激しく、表向きはソフトサービスを謳う店舗が大半のためヘルスやソープよりも手取りが安いなど嬢視点では実はデメリットが多い業種である。

最後にオナクラだが、これは要するに「オナニーのお手伝い」をするだけの店で、見るだけの店もあればオプションでフェラチオまではする店など様々だが、基本的には手だけのサービスが主流である。

手だけであれば感染リスクはほぼゼロに近いが、風俗の中では最もソフトなサービス内容のため、オプションがつかない限りその手取りはコンビニバイトを下回ることもありがちで、高収入を目的に風俗勤務を選択したにも関わらず手取りの低さに驚いて退店する女性も多い業種だ。

結局、リスクの低さのみを挙げるのであればオナクラがダントツなのだが、収入面では一般職と変わりないため、風俗からオナクラは一度除外して考えた方が早いと言えるかもしれない。
その前提を踏まえると筆者の感覚では「ゴム本番」が主流のソープ勤務が意外と低リスクだと考えるが、感染とは別に、本番は子宮を痛めるリスクもまた別にあるのだ。

「サービスが嬢次第」という業界暗黙のルールを利用してリスクを最大限に落とすのであれば、ヘルスでキスNG、フェラと素股はゴム着…なども店によっては可能だろうが、このサービス内容ではほぼ間違いなく「地雷認定」をされてしまうのがこの仕事のシビアな部分である。

濃厚なサービスを目指せば目指すほど感染リスクが高くなってしまうのが現実なのだ。

感染の判断方法と治療の現状

さて、ここまでサービス内容と感染リスクの比較をしてきたが、感染はどのように判断し、感染がわかった場合はどのように治療されていくのだろうか?

感染の判断だが、性病には無症状の物が多いため気づかないうちに感染してお客様にうつしてしまう可能性もあるため定期的な検査が必要だが、実はこれも店によって対応が全く違うのである。

お客様視点では「月に一回定期検査がされている」と当たり前に考え信じて疑わない方が大半なのだが、実際は検査を義務化していない店の方が圧倒的に多く嬢任せなのが衝撃的な現実である。

中には店舗で郵送の検査キットを用意し月に一度必ず提出するという店や提携の病院を紹介して月一検査を義務づける店もあるのだが、その月一検査も毎回隅から隅まで全て調べるというわけではなく、たとえばクラミジアなど感染率が高いものは毎月調べるが、HIVは数ヶ月に一度…などその店の判断により様々で、業界全体で見ると検査の義務に関してはかなりいい加減なのだ。

そもそも義務化していない店に関しては診断書の提出もないため、もともと感染症を持っていながら面接に来た女性がいたとしても店は知らずに働かせている可能性もゼロではなく、提携の病院もなく検査キットの取り寄せ等もない店は完全に嬢の自費となるため、検査を避ける女性も多い。

無症状の性病検査は保険適用外のため高額で、数項目で何万もかかる検査が提出義務もないとなれば避けられてしまうのも頷ける。

感染がわかった場合は保険適用での治療ができる病院が多いのだが、治るまでは当然働けなくなるため更に万単位の損失となる。

診断書提出義務のない店では感染がわかっても「言わなければわからない」から働けてしまうのも現実なのだが、常連客とのピンポン感染を防ぐためにも完治してからの出勤でなければ結局繰り返すことになる可能性があるのと、風俗勤務をするうえで絶対に知っておかなければならないのは、「性病にかかっていることを知りながら性行為をすると傷害罪にあたる」ということだ。

元ソープ嬢の筆者が患った性病

ソープ嬢

筆者は業種を変えたり掛け持ちしていた期間などもあるが、約2年ほどこの業界で働いていてその大部分がソープ勤務である。

そのうちかかったことのある性病はカンジタ、細菌性膣炎、クラミジアの3つだ。
この中でカンジタと細菌性膣炎に関しては感染というよりかは自身の免疫力低下が問題だったため日頃の健康管理に気をつける方が予防となるだろう。

最も感染率が高いと最初に挙げたクラミジアだが筆者はこの2年で一度の感染だった。
しかしそれはあくまで「比較的運が良かった」というだけであり、極端に言えばたった一度の接客で感染する可能性もあり得るのだ。

性病と風俗勤務のリスク

現在大半の性病が「治療をすれば治る」という時代で、早めに発見さえできれば元の生活に戻ることがほとんどだが、HIVといった大病は未だ不治の病である。

HIVの感染率自体は決して高いとは言えないが、風俗勤務をしている以上ゼロではないため、確率と割り切ってのリスクを背負っているのだ。

その他にも、近年増加中の梅毒は完治はしても病歴は一生残ると言われており、パートナーに風俗の勤務経験を知られるキッカケとなってしまう可能性なども出てきてしまう。

こうしたリスクを知らず考えず軽い気持ちで風俗に足を踏み入れる女性も増えてきた時代だが、踏まえたうえでも選択する女性もやはり多いのが現実である。

自身の「一生」と向き合ったときにその選択が正しいかどうかは神のみぞ知るところかもしれない。

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