【用語解説・具体例あり】両性具有・ふたなりとは何?実在するの?
PR投稿日: 2022年09月04日 SEX
皆さんは、「ふたなり」という言葉を聞いたことがありますか?
ふたなりは少々特殊な用語であり、日常生活で耳にする機会はなかなかないので、全く聞いたことがない、知らないという方も案外多いのではないでしょうか。
今回は、ふたなりとは何か、実在するのか、また創作の世界で描かれるふたなりの魅力についてまとめました。
ふたなりとは?
ふたなりは、漢字にすると「二成り」。
本来の言葉の意味としては「一つのものが二つの形状を備えていること」です。
ふたなりとは、いわゆる両性具有、つまり男性器と女性器の両方を持っていることを指します。
現在は主に創作の場で使われることが多いです。
ふたなりは実在する?
ふたなり、つまり両性具有者は実際に存在します。
ただ、性器の形状から「男女両方の性器を持っている」と目で見てすぐに分かる場合と、視覚的には全く分からない場合とがあります。
後者の場合は、遺伝子検査を受けたり、染色体を調べたり、綿密な調査をしないかぎりは、両性具有者であるという判別はできません。
そのため、世の中には自分が両性具有者であるという自覚がない人もいるのではないかと言われています。
注意!ふたなりは「性自認」の問題とは別物
ふたなりという表現を使う上で注意しておきたいのは、ふたなりは、生まれついた性別と自分が認識している性別が一致しない人々、いわゆるトランスジェンダーとは全く別物であるということです。
こういった事柄にあまり詳しくない人は、ふたなり・両性具有者と性自認の問題を混同してしまうことも多いのですが、それは間違いです。
ふたなりは、あくまで性器の形状、あるいは身体の状態が一般的な男女のそれとは異なることを指します。
つまりは外見上のことのみを表す言葉です。
こういった性別に関する名称や認識というのは極めてデリケートなものなので、意味を取り違えたり、混同したりしたままでは、誰かを傷つけてしまう恐れがあります。
たとえ創作上のことであれ、正しい認識をもっておくようにしましょう。
創作物におけるふたなりの扱い
上述した通り、ふたなりという用語は現在、主に創作の場を中心に使われています。
たとえば漫画やエロゲー、同人雑誌などです。
そういった少々特殊な世界において、ふたなりは具体的にはどんなふうに描かれているのでしょうか。
創作物におけるふたなりの扱いは「女性」である場合が多い
あくまで創作の場に限った話ですが、創作の世界で描かれるふたなりの扱いは女性である場合が圧倒的に多いです。
イラスト作品の場合ならば、「顔や体つきなど外見上は女性だが、男性器も持っている」女性といった表現が大半です。
キャラクターとしても、ふたなりの人格・精神面は女性とされていることが多いですね。
一方で、体つきは男性だが女性器も備えているというようなキャラクターの登場は、極めて稀です。
しかし、これらはあくまで創作の世界に限った話であるということを忘れてはいけません。
前述したように、ふたなり・両性具有の人と性自認の問題はあくまで別物なのだときちんと認識しておくようにしましょう。
ふたなりの性器の描かれ方
ふたなりの性器の描かれ方には、さまざまなパターンがあります。
それはもう、描き手が十人いれば、十通りの表現描写があるくらい。
しかしやはりというか、ふたなりというのは特殊な分野であるため、ちょっと変わった表現方法も多いです。
以下では、ふたなりの性器の描写のパターンや特徴についてまとめました。
ただ、実在する両性具有の人の話ではなく、あくまで創作上の表現であることをご了承ください。
ふたなりの性器の形状
ここまでご説明してきたように、ふたなりというのは基本的には男性器と女性器の両方を備えています。
ただ、やはり目視で分かりやすいのは男性器のほうであることはお分かりいただけることでしょう。
上述の通り、創作におけるふたなりの扱いは女性である場合が大半です。
特にイラストや漫画作品においては、キャラクターがふたなりであるということを強調する意味合いもあり、華奢で女性らしい身体つきのキャラクターに男性器を目立つように描く、という表現方法が多いです。
つまり、創作の世界において、ふたなりの性器の描かれ方は「女性器よりも男性器が強調されて描かれている」場合が多いのだと言えます。
ふたなりの性器の大きさ
ふたなりの性器の大きさは本当にさまざまですが、大きく分けると2パターンがあります。
- 極端に小さい場合(幼児と同じくらいの小さなサイズ)
- 極端に大きい場合(普通の成人男性では考えられないほど巨大なパターン)
より現実的に、医学的な視点で考えるなら、ふたなりは男性器と女性器の両方を持つため、それぞれの性器の発達は未熟になる傾向があるため、性器の大きさも一般的な人とくらべると小さくなりがちであると考えるのが自然です。
つまり、(1)の描き方のほうがよりリアルなものだと言えるでしょう。
しかしながら、創作の世界では「キャラクターがふたなりであること」を強調することが何よりも大切です。
そのため、創作の場面においてはふたなりの性器は(2)の描き方、つまり極端に大きなサイズで描かれることのほうが多いです。
ふたなりの勃起
キャラクターがふたなりであることを強調するため、ふたなりの性器を常に勃起した状態で描く場合が多いです。
また、ふたなりには男性器とは別に、女の子のおちんちんと呼ばれるクリトリスも存在しています。
そのため、ふたなりの勃起をあらわす表現の一環として、ふたなりのクリトリスをペニスよりも大きく強調して描いたり、あるいは現実的にありえないほど長く描いたりするようなケースもあります。
ふたなりの射精 ペニスから「母乳」
一般的な男性の射精とは、陰茎から精液を放出することという定義がなされています。
しかし、あくまで創作世界において、ふたなりの射精には面白いことにいくつかのパターンがあるのです。
ひとつの例として、ふたなりがペニスから「母乳」を出すケースがあります。
これはおそらく、ふたなりの男性性と女性性、この両方の要素を最大限に活かした演出をするための表現であると思われます。
その手の作品においては、性器から母乳を出すことのできるふたなりが年の離れた弟や妹に亀頭をつかって授乳をおこなうような描写があったりします。
ちなみに、精液の混じった母乳のことは「精乳」と呼ばれています。
もちろんこんなことは現実的にはありえませんが、あくまで創作の世界の中でひとつのジャンルとしては、非常に面白い設定であり、表現描写と言えるのではないでしょうか。
ふたなり作品の魅力とは
この記事を書いている私自身、これまでにふたなりの登場する作品を読んだり、あるいは自分で書いてみたりしてきました。
ふたなり作品にはやはり、それ以外の作品にはない魅力があると思います。
創作者がキャラクターをふたなりに設定する最大の理由は、何でしょうか。
私は、キャラクターにふたなりという極めて特殊な身体的特徴を与えることで、非常に効果的かつ濃厚な「キャラ付け」が可能になるためではないかと考えています。
要は、キャラクターの個性を強く出しやすくなるわけですね。
キャラクターの性格や性質、いわゆる人となりを読者に伝える最も基本的な方法はと言えばやはり、作中のさまざまな展開を通じて地道に描写していくというところになりますが、キャラクターが「ふたなり」であるという強烈な設定がひとつあると、それだけで読者側に期待が生まれます。
そうか、このキャラクターはふたなりなのか。
それなら、こんなシーンもあるのかな。
こういうシーンも、見られるのかな。
つまりは、先の展開を具体的に想像することで「どきどき」「ワクワク」が生まれるわけです。
ふたなり作品の最大の魅力はやはり、キャラクターの強烈な個性によって作品そのものに深みが出る、そしてそれがそのまま読者の楽しみにつながるというところだと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、男性器と女性器の両方をもつふたなりとはどのようなものか、そしてふたなりが登場する作品の魅力についてご紹介してきました。
ふたなりは、普段こうした作品にあまり馴染みのない方にとっては聞き慣れない言葉だったかもしれませんね。
これを機会に、ぜひふたなり作品に触れてみてはいかがでしょうか。