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天職だと思っていたSMクラブをやめるまでの話

PR投稿日: 2022年03月05日

SMクラブで働く鞭を持つ女

元SM嬢、M歴10年です。最初は借金返済のために風俗を始めました。いくつか業種がある中で、痛そうだけど、面白そうという理由で私はSMクラブを選びました。

いざ始めてみたら、自分の性分にとても合っていました。数か月で借金は返せましたが、SMクラブをやめることはしませんでした。私にとってSMクラブは天職だと本気で思っていましたし、年齢が来ても出来る限りやろうと思っていました。
ですが、10年経ったある日。とあることがきっかけで、天職と思っていたSMクラブをやめました。これは私がやめるまでのお話です。

恋メモH 風俗編集部

筆者:恋メモH 風俗編集部

風俗行脚を続けて20年以上の風俗王(自称)をはじめ、現役の風俗嬢、ホスト、キャバクラ店長、メンエスオーナーたちが業界の裏情報まで包み隠さず明かします。

SM嬢爆誕

昼間のOLをやっていた20代の私は借金で困っていました。
ストレス発散のために買い物をしていたのですが、買い物依存症になり、必要でないものまで買う始末。借金が重なり、生活費にも困るようになりました。
風俗をやろうと思ったのはそんな時。
エッチなことは好きだし、風俗に抵抗はない。
色んな業種があるけど、何をするのかイマイチわからない、縛られるくらいしか解らないというSMクラブに興味を持ちました。
怖いというイメージもありましたが、それよりも面白そうが勝ったのです。

いざSMクラブに面接にいくと、そこはマンションの一室。
あれは、噂の三角木馬?ということはなく、普通に客間に通されました。
色んな雑談をしているうちに、「経験は?」と聞かれました。
「未経験です。面白そうだと思ったので。」と答えたら、「じゃあ、講習をしないとだね。今日この後出来る?」と聞かれて「はい」と即答。そのまま講習になりました。

講習はラブホテルで受けることになりました。
「じゃあ、挨拶してみて。」
「・・・ご主人様、本日は宜しくお願いいたします。」
先ほどまで面接をしていた人は、ご主人様になりました。
ロープで縛られ、バラの鞭でお尻などをたたかれる。
ビックリしながらも、私は感じていました。
蝋燭を胸元に垂らされたり、浣腸もしました。
我慢して我慢しての浣腸はなんという快感を生むのでしょう。
そして、お尻を使ったセックス。いわゆるアナルファックをしました。
いきなり男性器を入れるのではなく、ゆっくりほぐしてから入れるということを初めて知りましたし、お尻の奥を突かれると、子宮まで響いてきて、セックスとは違った気持ちよさです。喘ぎ声が思わず出てしまいました。
私は変態なのかもしれない。いやそれでもいい、とにかく気持ちいい。
初めてお尻の穴で絶頂を迎えました。
「君は、M女の素質があるね。」
ご主人様に言われて講習は終了しました。
ここに、SM嬢が爆誕しました。

SM嬢、日々進化する

全身を拘束されたSM嬢

全てのご主人様との相性がいいということは、人間なのでもちろんありませんが、相性が合う人とは本番行為とスカトロ以外、色んなプレイをするようになりました。
リモコンバイブを入れた状態で1時間お散歩する。ばれたらどうしようという感情がいつもより感じる体を作りますし、普段こんなことはあり得ないというシチュエーションが気持ちを高めます。
他にも、最初は蝋燭も少ししかできなかったのに、上手に誘導してくれるご主人様に出会ってからは、体中に蝋を垂らされると感じるようになりました。鏡に映る、蝋まみれの自分はいつもよりきれいに見えました。

SMクラブには色々な願望の方がいらっしゃいました。
食材を頭からひたすらぶっかけ、最後は自分の精液をぶっかけるという願望の持ち主。
女装して、SMの女の子にいじめられたいという、願望の持ち主。
ラテックス製品のメイド服に着替えさせて女の子を服従させたいという願望の持ち主。
書ききれないですが、ありとあらゆる性癖の人がいて、私は楽しくて仕方ありませんでした。

軽蔑することは一切ありませんでした。むしろ、さらけ出してくれることが信用されていると思えて嬉しかった。一緒に楽しむことで、心が満たされていきましたし、心が満たされると体も満たされました。
「今日はありがとう。楽しかった。」と言われるとうれしくて仕方ありませんでした。

最初は借金返済のためと始めたSMクラブでしたが、借金を返済しても私はやめませんでした。
私にとってSMクラブは、自分の存在意義を確かめる場所になっていました。
可能な限り、このまま続けて行きたいと思っていました。心が満たされると体も満たされました。毎回満たされて私は幸せでした。
ところがちょうど10年経ったある日、あの事件が起きました。
それまで楽しかったSMクラブは一気に恐怖の場所になったのです。

たった一度のプレイで恐怖の場所に

その日もいつものようにプレイをしていました。
言葉責めは毎回ありましたし、今までそれで病んでしまったということはありませんでした。
それはご主人様との相性もありましたが、責められるけど、必ずご褒美がある。いわゆる飴と鞭があったからです。
ですが、その方は違いました。
2時間近く一方的に痛めつけられました。
無理やりされたアナルファックでお尻が痛く、何か所も血が出ていて青あざもできていました。
最後にその人は笑いながら、お金を投げつけてきました。
そして、「ほら、くれてやる。ゴミが。」とはっきり言いました。忘れることは一生ない言葉が心に突き刺さりました。

今まで、色んなことを言われてきたけど、それはプレイの中で信頼関係があったからこそ許せたことだ。これは違う。言葉の暴力だ。
ああ、辞めよう。もう無理だ。
あれだけ楽しくて、天職とまで思ったSMクラブをその日で辞めました。

SMは信頼関係が大事

SMは信頼関係が大事です。
初めてあった人でも、最初から暴力的なことをしては人間関係は成り立ちません。
お互いに相手を探りながら、徐々に心を許していき信頼関係ができる。
そしてお互いが心と体が満たされるようなプレイができる。
信頼関係ができると、この人のためなら、このプレイやってみる!と女の子も思うようになり、お互いを高めあうことができるのだと思っています。

また、人に言えない性癖がある、願望があるということは恥ずかしい事ではないと言いたいです。
私もSMが面白そうという立派な性癖です(いばるところではないですが)。
SMクラブは自分が思っている願望をかなえてくれる場所であることは間違いがありません。マニュアルはなくルールはお互いの信頼で変わるものです。

色んな方と出会って、「やりたいことができた。願望がかなった。」と言われることが何度もありました。
そのたびに嬉しくなりましたし、もっと叶えてあげたいと思いました。
最後の方は、信頼関係が全くなかった。
ただ、一方的に性的暴力を受けたという印象しか残っていません。
私にとっては恐怖、トラウマでしかありません。
相手の同意を得て、初めてSMの主従関係は成り立つのです。
同意がないことはただの暴力にしかなりません。
今、現役で働いてる女の子が同じような事にならないように祈るばかりです。

お金を払っているから何をしてもいいというわけではありません。
お金を払っているからこそ、本気で楽しんでもらいたい。
働いてる女の子はそう思っていると信じています。

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