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バイアグラでEDが治るのか?ED治療の効果と危険性について

投稿日: 2019年08月07日

執筆者: はるちゃん

SEX前にバイアグラを飲もうとする男

年齢を重ねるにつれて、昔よりもセックスの際に興奮しても勃起しなくなったり、一度勃起しても途中で中折れしてしまったりということに悩まされる男性は多いです。この勃起不全のことをEDと言いますが、近年はEDに対する治療薬を使用する薬物治療も広く普及しています。その治療薬の代表例がバイアグラです。

ここではこのバイアグラのEDに対する有効性、及びバイアグラを使用するED治療の危険性について紹介します。

勃起はどのようにして起こるのか

バイアグラの有効性を知る上ではまず正常な勃起はどのようにして起こるのか知る必要があるかと思いますが、簡単に勃起が起こるメカニズムを説明します。

視覚や触覚など、性的な興奮につながる刺激を受けると、脳が性的な興奮状態を引き起こし、体の末端に指令を送ります。男性はその指令によって、陰茎部を通る血管が拡張、つまり血管の直径が大きくなります。

すると、血管の直径が大きくなった分だけ陰茎部を流れる血液の量が多くなります。陰茎部に流れ込んだ血液の液体成分は血管の外に飛び出し、陰茎部全体に広がっていきます。水風船のように陰茎部が血液成分で満たされ大きくなって硬くなっていきます。これが勃起が起こるメカニズムです。

ED(勃起不全)は体に何が起こっているのか

ED(勃起不全)なのを慰められる男

ED(勃起不全)は文字通り、正常に勃起が起こらない状態を指します。つまり、性的刺激を受けても陰茎部に流れ込む血液の量が増えず、勃起が起こらなくなるのです。EDが起こる原因は大きく3つに分類されます。

1.動脈硬化や脳障害など体の組織の異常

動脈硬化とは、体の中の血管の壁が硬くなってしまい柔軟性がなくなってしまった状態を指します。

通常の血管の壁はゴムのように伸び縮みできる柔軟性があり、これによって血管を拡張させたり、収縮させたりすることが可能となっています。しかし、動脈硬化が進行して血管の壁の柔軟性が失われると、性的刺激を受けて、脳から血管を拡張させるように指令を受けても、血管を拡張させることができなくなります。

すると性的刺激を受けても陰茎部に流れる血液の量が増えなくなりEDとなってしまいます。ちなみに動脈硬化は、糖尿病、脂質異常症、高血圧などによって起こるため中年期以降に動脈硬化が原因となったEDは起こりやすいです。

また、脳障害など神経組織の障害によってもEDが起こります。神経組織の障害が起こると、性的興奮を引き起こす視覚、触覚を受けても、その興奮を性器に伝えることができなくなったり、そもそも性的刺激を脳が受けることができなくなったりします。これによって勃起が起こらなくなってしまうのです。

2.精神的なストレス

精神的なストレスによってもEDが起こります。これには自律神経系という体の調節機能が関わっています。

自律神経系は交感神経と副交感神経という2種類の神経の働きによって成り立っています。精神的なストレスにさらされている時には副交感神経よりも交感神経がよく働く状態になります。交感神経がよく働いた状態では、血管は正常よりも収縮した状態になります。つまり、この状態で性的刺激を受けても、陰茎部の血管は拡張しにくく、結果勃起は起こりにくいのです。特に性行為にトラウマがあったり、性行為に慣れておらず緊張したりする方はこういった状況に陥りやすいです。

また、精神的なストレスが原因でEDが起こるのは20~30代の若年層に多いです。

3.薬剤

ED治療とは関係ない普段使用する薬も種類によってはEDの原因となることがあります。
例えば、催眠薬や精神安定剤など、脳の働きを弱めるような薬を使用している場合には性的刺激に対する脳の感受性も弱まるため、性的刺激を性器まで伝えることができず、EDとなってしまう恐れがあります。

また、高血圧治療薬、胃腸薬、狭心症や心筋梗塞といった心疾患の治療薬の中には自律神経系に作用する薬があり、この働きによって血管が収縮してしまう場合にはEDが起こってしまいます。こういった薬剤が原因となるEDは薬を飲む機会が多くなる50代以降に起こりやすいです。

バイアグラはどのようにしてEDに効果を示すのか

バイアグラで息子が元気になった男

バイアグラの有効成分はシルデナフィルクエン酸塩という物質です。このシルデナフィルクエン酸塩は、血管を強力に拡張させる効果があります。これがEDで陰茎部の血管が拡張しない人の手助けとなり勃起が起こりやすくなるのです。

血管内の一酸化窒素は血管拡張を引き起こす物質として知られていますが、シルデナフィルクエン酸塩はこの一酸化窒素の量を増加させることで血管拡張を引き起こします。
ちなみにバイアグラ以外にもシアリス、レビトラといった薬がED治療に使用されていますが、これらもバイアグラと同じメカニズムでEDに対する治療効果を発揮します。

バイアグラのEDに対する効果の即効性と持続性

バイアグラは服用後約50分で体内に存在する有効成分量が最大となります。つまり、服用後約50分で効果が最大となるのです。このことから、性行為の1時間前に服用することが推奨されています。これは他のED治療薬と比較して平均よりやや即効性が高い方に分類されます。

一方、効果の持続性に関してですが、1日1回までの服用とされており、また約3時間で体内の有効成分量が半分になります。これはバイアグラの効果の持続性が他のED治療薬と比較して平均的なものであることを示唆しています。

バイアグラでEDは治るのか

バイアグラは対症療法に用いる薬です。

薬が体内に存在する間はEDを改善しますが、体の中から薬が消失していくと元通りEDの状態となることが多いです。

よって、EDを根治させる治療薬ではないのです。

バイアグラの危険性について

医師にバイアグラの危険性を聞く男性

ここまでバイアグラの有効性について説明してきましたが、ここからはバイアグラの危険性について説明していきます。

心疾患を持つ方は要注意

前述の通り、バイアグラの有効成分シルデナフィルクエン酸塩は、血管内の一酸化窒素の量を増やし、これにより血管を拡張させ、勃起を促す薬です。この血管拡張は陰茎部のみに起こるわけではなく、全身の血管で起こります。

血管を拡張させるということは、血圧が下がるということにつながります。血圧が下がると、体はそれが異常と検知して、それを補うような働きをしようとします。
例えば、心臓の働きを強めて、全身の血液循環を保とうとします。つまり、通常の状態と比較して心臓が強く働きやすい状態を作るのです。これは、狭心症、心筋梗塞、不整脈といった持病がある方にその発作を引き起こしやすい状態にします。

よって、このような心疾患をお持ちの方は特にバイアグラを使用する上で注意が必要となります。

また、狭心症の治療に用いる薬で一酸化窒素の供給する薬があります。バイアグラの有効成分は一酸化窒素の体内での分解量を減らして、血管内の一酸化窒素の量を増やす薬であるため、一酸化窒素を供給する薬と相乗効果が起こり、副作用がより現れやすくなることがあるので、併用薬との相互作用にも注意が必要です。

肝機能、腎機能が低下している方は副作用が起こりやすい

バイアグラの有効成分シルデナフィルクエン酸塩は肝臓で分解されて、体の中から消失します。よって、肝臓の機能が低下している方がバイアグラを使用すると、健康な方と比較して、体内のバイアグラの有効成分の量が多くなり、副作用が起こりやすくなります。

また、腎機能が低下している方がバイアグラを使用した際もその有効成分が体内にとどまりやすくなり、副作用が起こりやすくなります。

特に高齢の方は肝機能、腎機能が低下している方が多いので注意が必要です。

起こることが多い身近な副作用

頭痛

バイアグラは血管を拡張させる薬であり、脳内の血管を拡張させます。すると脳内の全容積中の血管の容積の割合が増えてしまいます。

これによって、脳の他の組織が圧迫されます。これを神経が感知し、痛みの症状となって現れます。

鼻づまり

バイアグラの血管拡張作用は鼻の組織の血管にも影響を及ぼします。

鼻の穴の表面には鼻粘膜という粘膜組織があり、ここが腫れてしまうと鼻の穴が小さくなり、鼻づまり感を感じます。

また、鼻の粘膜には多くの血管が通っています。この血管がバイアグラによって拡張すると、鼻粘膜の容積が大きくなります。すると鼻の穴は小さくなり、鼻づまりを感じるようになります。

めまい

バイアグラの血管拡張作用によって、血圧が低下します。

血圧が低下すると脳への酸素の供給が滞るため、脳が酸素不足の状態になります。すると脳の平衡感覚を司る部位の働きが悪くなりめまいが引き起こされます。

まとめ

このようにバイアグラは男性の身近な病気であるEDの治療に有効な薬であり、その用途からも比較的身近な存在です。

ただ、バイアグラはEDを根本的に治す薬ではありません。

また、副作用が起こることも多く、特に持病のある方にとっては使用する上で注意が必要な薬です。バイアグラの危険性を理解した上で、適切な使用法を順守していくことが必要となってきます。