脚を出していいのは何歳まで?元モデルがアラフォーになって出した答え
PR更新日: 2024年07月23日 女の悩み
年代を超えて語り継がれる難問、「何歳まで脚を出して良いのか」。特に女性であれば、一度は考えたことのある永遠の謎のひとつと言えるでしょう。
私は20代半ばから約20年もの間、この難解なテーマに何度もぶつかってきました。10代の頃からファッションへの興味が高く、エビちゃん(蛯原友里さん)に憧れ続けていた現在アラフォー。モデルとして広告への出演、ご当地ミスコンでの優勝経験あり、現在は2人の子供を育てる主婦です。
20代から30代で結婚・妊娠・出産・子育てというライフワークの変化を経験し、自分が本当にやりたい事やファッションについて考える日々を送っています。
結論から言うと、現在アラフォーの私が自信を持って言えること。
それは、「何歳でも脚を出してOK!」です。
エビちゃんを目指した20代での変化
今よりもずっと若い頃は、「脚を出して良いのは30歳くらいまでかな~」と軽く考えていた時期もありました。
自分が二十歳前後の頃、世の中がエビちゃん(モデルの蛯原友里さん)ブームだったこともあり、スレンダーな体形、ほっそりした脚でハイヒールのパンプスを履きこなすことなんて、オシャレの基本中の基本。
今思えばとても恥ずかしくて秘密にしていますが、エビちゃんを目指すことこそが正義だと信じて疑わない私がいました。
30代以上の会社の先輩達が「脚なんて出せない」と言っているのを聞いて、「なんで?出した方がオシャレだし可愛いじゃん!先輩たちも出した方が良いのに…」と本気で思っていました。
脚を露出することに全く抵抗を感じていなかったため、お姉さん方の体型の悩みなんて想像も出来ないほど若かったのです。
そんな色々な意味で真っすぐな信念を持つ私が25歳前後の頃、レギンスブームがやってきました。
町中のほとんどの女性達が黒のレギンスやトレンカを履き、脚をほそく長くスマートに見せてくれる必須アイテムとして、広く認知されるようになりました。
私の偉大な教祖であったエビちゃんやモデルさん達も、雑誌の中で相変わらずそれまでのような可愛らしいミニスカートを履いてはいるものの、黒レギンスやトレンカを取り入れたことで、それまでよりも多くの女性たちがエビちゃんファッションを真似しやすくなったように感じていました。
その後、レギンス・トレンカのブームは薄れて次のトレンドへと変化して行きますが、以前から存在するタイツという冬の必須アイテムと共に、身近なレッグウェアとして現在も色や形のバリエーションを増やして進化し続けています。
エビちゃん信者であった私ですが、20代後半に入るころ脚を出すファッションに抵抗が出てくるようになったのです。
ハイヒールを履くとすぐに疲れてしまったり、脚の浮腫みが徐々に蓄積し、回復しにくくなっていたのです。足首から太ももにかけて全体的に太くなり、ふくらはぎや脚幅が明らに広がっているのが分かりました。
しかし、教祖であるエビちゃんに1mmでも近づきたいと思っている信者はそんな自分の現実を受け入れることが出来ません。鏡の中の自分の変化に気付かないフリをしつつも、「何か今までの自分と違う…」というモヤモヤと、「可愛い膝上丈のスカート履きたい!」という願望がせめぎ合います。
それでも「まだ20代だし!」と無理やり自分を励まし、オシャレなお店へと出掛けて、店員さんに「お似合いですよ~!それ、今月の雑誌に掲載されているんです!」という殺し文句にすっかり舞い上がってひざ丈の素敵なワンピースを買ってはみるものの、間違いなくその着用頻度は以前よりも減って行き、気が付けば私の服装は、パンツスタイルやロング丈のスカートの出番が少しづつ増えてゆくのでした。
そしてその後の結婚・妊娠・出産・子育てというライフスタイルの変化と共に、脚を出すファッションは私の選択肢には無いものとなってしまったのです。
恥ずかしくて脚を出せない30代
妊娠と育児の波乱に直面すると、現実が容赦なくやってきました。脚さばきの良いレギンスやロングパンツが日常の相棒となり、寝不足と疲労で自分のケアなんて出来る余裕は皆無です。
下半身のたるみや太さを気にしつつも、そんなことを考える時間は1秒も無いくらいの多忙な日々の中で、ゆったりシルエットのロングパンツとマキシ丈スカートが救世主となり、私にとっては体型をごまかせる服装を選ぶことが常識になってしまったのです。
口では「脚を出す服装なんて、小さい子供がいるから動きにくくて無理!」と言っていましたが、キレイじゃない脚なんて恥ずかしくて出せない、というのが本音でした。現実を目の当たりにする勇気が無くて、一度も口に出したことはありませんでしたが…。
38歳の驚き
ある夏、強烈な暑さに耐えかねて、クローゼットの奥に眠っていたショートパンツを履いてみたのですが、鏡を覗き込んで、愕然としました。
これは誰の脚?
その衝撃は本物でした。
「像の脚?…じゃなくて私の脚?え?これ夢?誰??」
太いとか浮腫んでるとかだけじゃなく、明らかに老化している!
このたるんだ脚は、紛れもなく私のもの…だよね??。
血色が悪く、離れてみても皮膚が乾燥しているのが分かるし、さらに形は以前よりなんとなく外側に向いているのがはっきりと分かりました。
あまりの現実に、あんなに憧れだった神エビちゃんさえ、雑誌越しに姿を拝むだけでちょっと辛くなる程、自分の身体に対してネガティブな気持ちしか感じることが出来ないのが本当に辛かったです。
脚を出すファッションなんて、もう一生無縁だと本気で思っていました。
ちょうど大きめのサイズのファッションが大流行していたこともあり、小学生から私の親世代まで、ゆったりした服装をしていました。パンツもスカートも、とにかく全体がゆるいシルエット。体型が細かろうが太かろうが、あまり区別が付かないのです。
私にとってはとても都合が良く、自分の年齢やトレンドを理由に、「好きなファッション」ではなく、いかに隠せるかどうかを基準に服を選ぶようになりました。
気付かないフリをしていた結果
我が家には、主人が独身時代から使用している懸垂用器具があります。所謂「ぶら下がり棒」というやつです。私にとっては洗濯もののハンガーをかけるだけの代物でしたが、ある日3歳と6歳の子供たちがそれにぶら下がって遊んでいました。
幼稚園にもうんていがあるので、ぶら下がること自体は見慣れた光景でしたが、なぜかその時に「もしも災害が起きて何かに捕まって身を守らないといけない状況になったら、家族の中で私が一番に手を離してしまうだろうな…」という考えが浮かんだのです。
子供を守らなきゃいけない立場なのに、大丈夫かな…という不安な思いがどんどん沸いてきて、夜中誰も見ていない時に、こっそりぶら下がり棒に挑戦してみました。
すると!なんということでしょう!
自分の体重が乗った途端、ぶら下がるどころか、一瞬で握力に限界がきて、落ちてしまいました。手だけじゃなく、背中も腰も痛い!寝違えて首を痛めた時のような、地味だけど消えない嫌な痛み。
これは…さすがにやばい…
これまで自分の体型の変化に目を背けてきた結果、見た目だけでなく、体力や柔軟性も格段に衰えていることを身をもって知った瞬間でした。
子供たちの遊ぶ姿を見ていた時、私の頭の中には、ある確かな記憶がありました。
かつて小学生だった自分が、学校のうんていを軽快に進んでいく軽やかな姿。
何なら1つ飛ばしでスイスイ進んでたんだけどな…私…。
でもそれは、遠い遠い昔の話。
ああ…そうよね…子供の頃とは違うよね…。
だってさ、もうアラフォーだもん…。
けど…けどさ!一瞬で落ちるなんて思わなかった!!
「私…助かる可能性いちばん低いかも…」
そうして何かあった時に助かりたい私は、コロナ禍で外出できないこともあり、自宅で筋トレをしようと決意したのです。
1年間の筋トレで自信を取り戻す
筋トレ系Youtuberの動画を参考にして様々なトレーニングを試した結果、下半身のトレーニングの重要性を発見。もちろんお腹も腕も背中も引き締めたいけれど、まずは足腰・お尻を鍛えることを決心しました。
その理由は、まず第一に、身体の中でも比較的大きな脚とお尻の筋肉を動かすことで、効率的に代謝がアップするからです。また、ふくらはぎの三頭筋を鍛えると、血液の循環が良くなり、浮腫みが解消されます。
お尻の大殿筋も大きな筋肉なので、鍛えれば基礎代謝が上がり、大きな部分の筋肉量を増やせば、それだけ全身のエネルギー消費が大きくなります。
筋トレは毎日ではなく、週に3~4回、1回30分程度でも十分に効果がありました。
最初は毎日のように筋肉痛になってツライだけだったトレーニングも、徐々に慣れて負荷を大きくしてレベルアップしてゆくのが自分でも分かりました。
約1年間、少しづつレベルを上げながらトレーニングを続けた結果、私の脚は引き締まり、お尻がキュッと上を向いたシルエットに変化したのです。
特に膝周りのたるみは、気付かないうちに徐々に蓄積して脚の老化を顕著に表してしまいます。脚トレのおかげで膝まわりがすっきりして、シワの無い若々しい見た目になりました。
そして脚を強化したことで、階段を上ったり、一日中子供たちと走り回ったとしても全く疲れず、体力も大幅にアップするメリットも実感しました。
有事の際には自分の身を守るだけでなく、子供2人を抱えて走れるぐらいの自信があります。
正直に言うと、脚を出すことが出来ないと思っていたのは、やはり他人の目を気にしていたというのが大きな要因でした。
「キレイな脚じゃないから」「スタイル悪いから」「もうそんな年齢じゃないから」…数えきれないほどの理由を自分に言い聞かせて、「年相応にしなきゃ!」と必死でした。
現在、私の脚は、決して細いとは言えません。むしろ筋肉がついた分、少し太くなっている時もあるし、あの頃憧れていたエビちゃんの脚とは全く違います。
しかし、地道なトレーニングを続けて引き締まり強くなった身体は、私に大きな自信を持たせてくれました。確かに10代や20代の頃と比べると、肌の張りや輝きはそんなに無いけれど、今の自分の脚が好き。それだけで「脚を出して良いのは何歳までか」なんて、どうでもよくなってくるのです。
それは人の評価を気にしない、自分自身を好きになって大切にできる、ということでもあります。
まとめ
きついトレーニングを頑張ってきた、自分の努力で、変わることができた、だから脚を出しても出さなくても、他の人に何を言われても、自分の身体が好きだから、まあいいか。
アラフォーという年齢の今、本当にそう思っています。
私の場合は筋トレがきっかけでしたが、トレーニングをしていなくても、何歳だって好きなようにショートパンツやスカートを履いて、それが自分自身のポジティブな思考に繋がるなら、それでOKなのです。
長い人生を考えると、「若い」と言われる時期はとても短いものです。確かに、若い時期にしか出来ない貴重な体験や冒険も沢山あります。しかし年齢は数値に過ぎず、少なくとも「脚を出すかどうか」という事は、他人の評価に振り回されずに自分自身で決めることが出来ます。チャレンジしたい気持ちがあるなら、どんなことでも、何歳でもやってみれば良いのです。