膣ドカタの意味とは?言葉の起源と使う人達の職業・収入の実態を解説
PR更新日: 2023年09月23日 夜遊び
SNS上で散見する膣ドカタという言葉の意味を知っていますか?
誰かに聞かれたら、答えることは可能でしょうか?
膣ドカタとはある職業に従事していることを表す言葉です。比較的最近使われるようになった言葉なので、意味合いを知らない人もまだまだ多い言葉です。
膣ドカタとは一体どんな意味なのか、どんな職業の人達が使う言葉なのか、膣ドカタにまつわる情報を解説します。解説者は膣ドカタ歴8年であり、実態に精通していますので、ぜひご一読ください。
膣ドカタという言葉の起源
2016年末、ツイッター上に「暇な女子大生」というアカウントが誕生しました。このアカウントが膣ドカタという言葉の発祥元とされています。
このアカウントでは、膣ドカタという言葉を性行為を様々な相手とする、ヤリマンというような意味合いで使っていました。そもそも、このアカウント自体が「チンコの食べログ」といえる内容がツイートされていて、高収入の男性やイケメンなどのハイスペ男子との性生活を赤裸々に書き記したものだったのです。
膣ドカタという言葉はネットスラングであり、造語です。
膣ドカタの意味
膣ドカタの意味の説明の前に、ドカタという言葉の意味を見ていきましょう。
ドカタとは、土方とも表記され、土木工事や治水工事、建築工事を行う土木作業員を指します。差別意識を持って使用される場合もあり、資格や技術を必要としない部署で働く人間や、日雇い労働者をイメージして使用されることが多いです。(参考:日本語俗語辞典)
ドカタが差別用語として扱われ、歌詞中に「土方」という言葉が含まれたために、放送禁止の措置がなされた事もあります。差別用語として扱うというのが差別という意見もありますが、あまりいい意味で使用される言葉ではないことが伝わるのではないでしょうか。
さて、本来ドカタという言葉には低賃金や過酷な労働環境というイメージが伴います。そのイメージから生まれたネットスラングが「ITドカタ」です。恵まれず、ブラックな環境で働くIT従事者が、自身の低賃金や過酷な勤務環境で働くことを、自嘲と皮肉を込めてITドカタと自称しはじめました。
膣ドカタはこのITドカタに着想を得て、アレンジを加えて作成されたものだと言われています。
膣という女性器に加え、ドカタという肉体労働者を意味する言葉を足して、膣を使った肉体労働者という意味を示します。つまりはSEXワーカーのことです。
「低賃金、過酷な労働環境で働いています!」という自虐的な意味で使われる膣ドカタですが、SEXワーカーの高収入や自由な労働環境のイメージとは真逆です。世間のイメージに反して、稼げず労働環境が悪化し始めているので、膣ドカタを自称する女性が増えている背を忘れてはいけません。
膣ドカタの職業
膣ドカタを自称する女性は、一体どんな職業についているのでしょうか?
代表的な3つのお仕事を見てみましょう。
1.風俗
風俗は性的サービスをするお店のことです。業種によってサービス内容も異なり、ジャンルも多岐にわたります。その中でも膣ドカタといっている女性が多いジャンルの職業は、ソープとデリヘルなどのヘルスで働く女性です。
風俗の中で腟を使う、つまり、膣内に指等を挿入される機会が多いのは、ソープ嬢とヘルス嬢になります。ソープは挿入のサービスがありますし、ヘルスは挿入はありませんが、指入れはあります。
ピンサロや性感でも、お店毎の基本ルールによっては指入れが可能なので、これらに従事している女性も膣ドカタと言っている事もあります。
逆に膣ドカタとは言えない風俗は、メンズエステとオナクラです。オナクラとメンズエステは、お客様が女性に触れるのはルール違反なので、性風俗業に従事していますが、膣ドカタとは言えないのではないでしょうか。
2.AV女優
AV女優も性風俗業界に含まれるのですが、風俗店勤務の女性とはかなり事情が異なります。トップ女優になればタレント業にも進出し、海外でも活躍するなど、華々しい職業です。
AV女優こそ高収入で、スケジュールにもゆとりがあり、非常に恵まれた環境のイメージがあるのではないでしょうか?
膣ドカタの厳しい労働環境や、低賃金とかけ離れているように思えるかもしれません。
それでも裏アカ(素性を隠したアカウント)で、膣ドカタと語るAV女優が居るのはなぜでしょうか?
それはAV女優にはピンからキリまで居ることが関係しています。
女優やタレントになれるようなAV女優は、トップオブトップの一握りです。ほとんどのAV女優は企画モノと言われるAVに出演する、女優としての名もない、低賃金で消費される存在です。
このような名もなきAV女優たちが、裏垢で膣ドカタを名乗っている背景があるのです。
3.その他
春を鬻(ひさ)ぐ人が膣ドカタと名乗っている場合もあります。また、ドカタという言葉が売春を示しているケースもあります。
コロナ以前からこの様な女性は増加傾向で、コロナ以降は更なる増加傾向があります。特に若い世代の女性が多く、その日の活動内容や収入事情をドカタという言葉とともに呟いている人も見受けられました。
膣ドカタは高収入?
風俗などの性産業に従事している女性には、高収入のイメージがあります。求人にも高収入が謳われていますし、実際のところはどうなのでしょうか?
一例.風俗嬢の収入
性風俗と言っても、ジャンルや業種によってお給料が大きく異なります。しかし、業種別に細かく収入を調査したデータは存在しません。しかし、風俗嬢全体の平均収入を調査したデータはありました。
18歳から43歳以上の風俗嬢を対象に調査をした所、1日あたりの平均収入は\36.525でした。この調査は年齢別でも行われていて、18歳から22歳は\51.200、23歳から27歳は\46.500、28歳から32歳は\38.400です。(参考:風俗嬢の見えない孤独 角間淳一郎著)
膣ドカタという言葉は、若い女性の間で特に好んで使われている傾向がある言葉であり、ブームが起きています。どこまでを若いと区切るかは主観によって異なりますが、データの都合上18歳から27歳とすると、平均日給は\48.850です。
風俗嬢の1ヶ月の勤務日数の平均が12日なので、月収は約58万円になります。20代女性の平均月収が22万円から25万円なので(参考:令和元年賃金構造基本統計調査)、かなりの高収入と言えるのではないでしょうか。
膣ドカタの言葉の意味の曖昧さ
膣ドカタという言葉は、使われてからまだあまり時間が経っていません。それ故、確たる定義が確立されておらず、使う人によっても意味合いや定義が異なります。
例えば、性産業で働いているという意味で使っている人もいれば、底辺のSEXワーカーという意味で使っている人もいます。また、お店などに所属せずに春を鬻ぐ人という意味で使用している人もいました。
日本語は文脈で意味が読みとれる一面があります。ですから、こういった意味のゆらぎも大きな障壁にはなりませんが、思い込みで前後の文脈を読み飛ばしてしまうと、書き手の思う膣ドカタの示すところと、読み手の思う膣ドカタの意味に齟齬が生まれることも大いにありえます。
まとめ
膣ドカタはツイッターから生まれたネットスラングです。体で稼ぐ、性産業で働く女性が「膣ドカタ」と名乗ります。
主に膣ドカタと名乗る女性の職業は、風俗、特にソープやデリヘルで勤務する女性やAV女優などです。
ドカタという言葉には、劣悪な労働環境や低賃金のイメージがありますが、膣ドカタにはそのイメージが伴わない場合もあります。収入に関係なく、性的な肉体労働従事者という意味で使用する人もいます。
性を売り物にしている仕事は、なかなかリアルな知人には話せないものです。文字数が限られたツイッター上で、膣ドカタという短い文言で同族を探せるのは凄いことではないでしょうか。これからも仲間を探して、膣ドカタと名乗る女性は更に増えるのではないでしょうか。