エロ漫画家「クジラックス」とは?一番の問題作と最高傑作は?
PR投稿日: 2022年11月20日 アダルト豆知識

はじめまして、私は5年間に渡りエロ漫画の執筆、研究を続けているものです。クジラックスが主な活動拠点としていたコミックLOにも二度投稿した経験を持っています。
この記事では、エロ漫画家として最も現代社会に影響を与えるクジラックスはどのような人物なのか。そしてどのような作品を世に送り出しているのかをまとめています。
クジラックスとは
まず、クジラックスというエロ漫画家についての基本的な情報からお伝えします。
生年月日 | 1985年12月9日 |
出身地 | 栃木県出身 |
最終学歴 | 宇都宮大学教育学部(美術教育専攻)卒業 |
年齢はもうすぐで40歳という年齢です。大学は美術を専攻していて、教育の分野も学んでいたことがわかります。
漫画家クジラックスの経歴
まずデビューしたのは2008年。10年以上も前です。
そのデビュー作はクジラックス唯一の単行本で現在も読むことができます。
タイトルは「まなでし!」というロリコン向けのエロ漫画となっています。その「まなでし!」は、後にクジラックスが主な活動拠点とするコミックLOを出版している茜新社が発表しました。
漫画家デビューの経緯をあまり知らない方も多いと思うので、ここに簡単に記述します。
漫画家はまず各出版社が主催している「新人賞」というものに漫画を描いて送ります。その送られてきた漫画の中から、出版社は優秀な作品に賞を与えます。
注意点は、受賞したからと言ってそれではまだ漫画家にはなっていないという点です。
ではどのようにすれば漫画家になった事になるのかというと、受賞した後は出版社の社員、いわば「編集者」がその受賞者に担当としてつきます。
その担当が、プロになるためのアドバイスなどをしていって、後に受賞者は執筆していく漫画の中で雑誌に載せられるレベルの漫画が描けるようになり、漫画雑誌の責任者である「編集長」がゴーサインを出して雑誌に掲載される。
それでやっとプロの漫画家になったという形になります。ゆえに、クジラックスはそのような経験を経てプロになったのが2008年という訳ですね。
ちなみに、茜新社の雑誌でデビューする以前にも、新人賞を受賞しています。
三大出版社である小学館が出版しているヤングサンデーの新人賞で佳作を受賞しています。佳作とは、かなりのレベルではないと受賞できない賞です。
加えて大学を卒業する前に受賞しているので、とても漫画を執筆するスキルは高かったと捉えられますね。
クジラックスが有名になったきっかけ
クジラックスはいちエロ漫画家として、他の追随を許さないほどに有名です。それは作品が有名という意味もありますし、クジラックス自身が有名という側面もあります。
まず、エロ漫画を読まない人もクジラックスを知るきっかけになったであろう出来事を紹介します。あまりよい印象でない出来事なのでご了承ください。
事の発端はあのNHKです。ニュースにまで取り上げられた出来事なので、普段エロ漫画を読まない人にも認知されるきっかけとなった訳です。
そのニュースの内容は、強制わいせつ事件でした。その容疑者の供述に「ある漫画にあった手口を真似して犯行に至った」という内容がありました。
そうです。その「ある漫画」がクジラックスが世に送り出した漫画作品だったのです。その作品は「がいがぁかうんたぁ」というロリコン向けエロ漫画です。
「がいがぁかうんたぁ」のタイトルは、ガイガーカウンターという一時期話題になった放射能を測定する機器の事を皮肉ったタイトルです。
主人公である男性は、女児が一人で留守番している家にこの機器を携帯して公的な職員を名乗って訪問します。
女児は不振に思うことなくその男性を家に上げてしまい、結果強姦されてしまうという内容の作品です。
上記の内容での模倣犯が現実に表れてしまったという訳です。
これが間接的にクジラックスがニュースに出てしまった経緯です。
クジラックスの作品内容は?
現在出回っているクジラックスの作品は、やはり大半がエロ漫画です。そして大半が、女児に対して性的なことをする内容のエロ漫画です。
デビュー作が「まなでし!」というロリコン向けエロ漫画なので、そうなるのは自然な流れですし、クジラックスはコミックLOというロリコン向けエロ漫画雑誌で主に活動していたので、世に出回る漫画作品のジャンルが偏るのも自然だといえます。
クジラックスが有名であり多くのファンを獲得しているのには、当然エロ漫画が興味深い内容である事が主な理由です。
しかし、単純に内容がエロいからという理由ばかりで、ファンを獲得しているわけではありません。
クジラックスの作品が問題作といわれる所以
エロいだけのエロ漫画ではない。それがクジラックスのエロ漫画に対して言える、簡単な評価です。
ではどういう事なのか。それはクジラックスのエロ漫画は「エロ」と「ドラマ性」が混在している作品なのです。
「ドラマ性」、ファンの中にはエロはおまけでドラマ性を目的に作品を購読している人も多くいます。私自身もその一人です。
そのドラマ性があまりにも現実的で読み手にリアリティのある衝撃を与えるため、前の章にもある模倣犯を出してしまうほどの作品になってしまうのでしょう。
ゆえに、ネットのレビューなどでもクジラックスの作品は「問題作」として扱われる事が多いです。
あまりにもリアリティがありすぎて娯楽作品にしては読者に大きすぎる影響を与えてしまう。だから「問題作」なのです。
一番の問題作は?
一番の問題作は言うまでもないですが、模倣犯を出してしまった「がいがぁかうんたぁ」でしょう。しかし、これでは悪い意味での問題作となってしまいます。
皆様に興味を持っていただくために、良い意味での問題作を紹介したいと思います。それは「わんぴいす」です。
「わんぴいす」は、すぐに気づいてしまった方もいらっしゃるとは思いますが、あの有名なジャンプ作品「ワンピース」も関係のある作品です。
オマージュしている部分が多いというだけで、まったくの別作品となっています。
私はわんぴいすがクジラックスの最高傑作だと思っております。以下が簡単なストーリーの概要です。
「わんぴいす」は四人の男がある一つの目的のために一つのバンに乗り全国を旅するという内容です。
一見とてもきれいなシナリオに見えますが、その目的は女児のレイプ。問題ですよね。
目的があまりにもおかしいのに、読み進めていくと感動してしまう要素が多くある。そんな漫画です。もちろんエロいページも最高です。
しかしこの「わんぴいす」、完結しておりません。それなのにこの作品は内容をすべて読むことができます。
当初はシリーズ化する予定だったそうですが、ネーム(漫画の下書きのようなもの)と作品解説をのせた完全読本というものと、シリーズ第一巻しか世に出回っておりません。
まとめると「わんぴいす一巻」で普通のエロ漫画として読んで完結までは「わんぴいす完全読本」で読むという形になります。両方とも同人誌です。
クジラックスは現代社会におけるダークホース
世界中のどこにここまで社会に影響を与えてしまうエロ漫画家がいるでしょうか。そういった意味では、クジラックスは他の追随を許しません。
クジラックスが有名になったきっかけは模倣犯の出現ですが、そもそも良いエロ漫画を描けていなければ、模倣犯がクジラックスの作品を読む事はなかったでしょう。
エロ漫画家としての腕は確かであり、しかし皮肉なことにその腕が良すぎたために模倣犯を出してしまいました。
正直ニュースになったとはいえ悪いニュースなので、クジラックスの事は良い表現をしても「ダークホース」でしょう。
模倣犯が出た際に、警察がクジラックスの自宅まで「申し入れ」という形で訪問したそうです。その訪問でクジラックスが受けた影響は風評被害のみですので、彼は現在も問題作を生み出し続けています。
興味がわいたのなら、クジラックスの作品を読んでみることをお勧めします。